5冊目の単著紹介
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書名:「ゲノム進化学入門 CD-ROM付」
著者:斎藤成也
出版社:共立出版
ISBN 978-4-320-05661-9
定価:3500円+税
発行日:第1刷 科学紀元7年(2007年)12月25日
発行日:第2刷 科学紀元8年(2008年)9月25日
発行日:第3刷 科学紀元10年(2010年)9月15日
発行日:第4刷 科学紀元16年(2016年)3月25日
発行日:第5刷 科学紀元19年(2019年)2月10日
共立出版のウェブによる本書の紹介
本書の構成
- はじめに
- 第1部 進化の素材
第1章 ゲノム進化学とは
1.0 進化からみた生命現象の統一的理解にむけて
1.1 生気論と機械論をこえて
1.2 本書の構成
第2章 DNAと遺伝子
2.0 DNAと遺伝子の研究小史
2.1 自己複製と物質交代
2.2 遺伝暗号で結びつくタンパク質とDNA
2.3 遺伝子の構造
2.4 ゲノムとは何か
第3章 RNAとタンパク質
3.0 RNAとタンパク質の研究小史
3.1 RNAの多様性
3.2 タンパク質
第4章 突然変異
4.0 突然変異の研究小史
4.1 突然変異の種類
4.2 突然変異率
4.3 表現型に影響を与える突然変異
- 第II部 ゲノムの進化
第5章 系統樹
5.0 系統樹の研究小史
5.1 個体の系図と遺伝子の系図
5.2 遺伝子の系図と種の系統樹
5.3 遺伝子の系統樹;種分化と遺伝子重複の混合
5.4 系統樹の数学的性質
5.5 系統樹の生物学的性質
第6章 集団内の遺伝子変化
6.0 集団遺伝学の研究小史
6.1 遺伝子系図
6.2 遺伝的浮動
6.3 大集団における自然淘汰
6.4 小集団における自然淘汰
6.5 集団内の遺伝的多型
6.6 従来の集団遺伝学理論の再検討
第7章 中立進化論
7.0 中立進化研究小史
7.1 中立論と淘汰論の違い
7.2 分子レベルにおける中立進化の一般性
7.3 中立進化論の課題
第8章 さまざまなゲノム
8.0 ゲノム配列決定の歴史
8.1 生命の多様性
8.2 ゲノムサイズの多様性
8.3 ウイルスゲノム
8.4 原核生物のゲノム
8.5 オルガネラのゲノム
8.6 真核生物のゲノム
8.7 脊索動物のゲノム
8.8 哺乳類のゲノム
8.9 ヒトゲノム
第9章 ゲノム進化の諸相
9.0 ゲノム進化学研究小史
9.1 遺伝子の共和国としてのゲノム
9.2 ゲノム構成の進化
9.3 ゲノムサイズと進化速度・突然変異率との関係
9.4 転写・翻訳システムの進化
9.5 GC含量のゲノム間・ゲノム内の変異
9.6 遺伝子の並びの変化と保存
9.7 代謝ネットワークの進化
9.8 共生・寄生によるゲノム進化とメタゲノム
9.9 タンパク質非コード領域の進化
9.10 特定の進化系統で生じた独自の遺伝的変化の総数
- 第III部 ゲノム進化の研究法
第10章 ゲノム研究の基礎
10.0 塩基配列決定法とデータベースの研究小史
10.1 DNAの抽出から塩基配列の決定まで
10.2 自身の研究のためのデータベース構築
10.3 既存のデータベースの利用
第11章 配列の相同性検索と多重整列
11.0 配列解析法の研究小史
11.1 相同性検索
11.2 アミノ酸配列と塩基配列の整列
11.3 長大なゲノム配列間の相同性解析
11.4 アミノ酸置換数の推定
11.5 塩基置換数の推定
11.6 同義置換数と非同義置換数の推定
第12章 遺伝子系統樹の作成
12.0 系統樹作成法の研究小史
12.1 系統樹作成法の分類
12.2 進化速度一定を仮定したUPGMA
12.3 近隣結合法
12.4 その他の距離行列法
12.5 最大節約法
12.6 最尤法
12.7 系統樹の統計検定
12.8 非系統樹を表現する系統ネットワーク法
12.9 進化速度の比較
第13章 進化的解析の実際
13.0 本章の概要
13.1 生物種の系統関係の推定
13.2 遺伝子重複
13.3 遺伝子系統樹の枝ごとの詳細な変化
13.4 遺伝子系統樹の重ね合わせ
13.5 ヒトゲノムと他の霊長類ゲノムの比較
[付録] ゲノム進化に関する基本データ
塩基の基本データ/アミノ酸の基礎的データ/遺伝暗号表/地質年代
- 参考文献
- 索引
正誤表
89頁、図6-3の説明文
初期遺伝子頻度0.02から → 初期遺伝子頻度0.2から
162頁、表9-1の文献
ヒト [4-20] → [4-17]
キイロショウジョウバエ [4-22] → [4-19]
エレガンス線虫 [4-21] → [4-18]
大腸菌 [4-25] → [4-22]
mtDNA (エレガンス線虫) [4-21] → [4-18]
ヒト-チンパンジー [4-23] → [4-20]
マウス-ラット [4-24] → [4-21]
RNAウイルス [4-26] → [4-23]
CDROM 引用文献
[5-17] Nei M. and Kumer S. (2000)“Molecular Evolution and Phylogenetics”Oxford University Press {根井正利・S. クマー著,根井正利監訳・改訂、太田竜也・竹崎直子訳(1990)『分子進化と系統学』培風館}
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[5-17] Nei M. and Kumer S. (2000)“Molecular Evolution and Phylogenetics”Oxford University Press {根井正利・S. クマー著,根井正利監訳・改訂、太田竜也・竹崎直子訳(2006)『分子進化と系統学』培風館}
上記の訂正は、2021年4月に西山智明先生に指摘していただきました。ありがとうございます。
本書に誤りを見つけられた方は、著者にご連絡いただければ幸いです。
更新日=科学紀元 21年 5月 12日