日本学術会議公開シンポジウム
進化は生物学を統合する


日時: 14年8月9日(土)午後1時半〜午後6時
場所:日本学術会議 講堂
注:日本学術会議は、地下鉄千代田線の乃木坂駅青山霊園出口から歩いて1分のところです。
主催:日本学術会議 進化・系統学分科会
後援:
日本進化学会
生物科学学会連合(打診中)
参加費:無料

プログラム

プログラム 13:30〜13:35 主催者あいさつ  斎藤 成也(日本学術会議第二部会員、国立遺伝学研究所教授、総合研究大学院大学教授、東京大学大学院理学系研究科教授) 13:35〜14:05 イントロンの起源--タンパク質とゲノム情報から  郷 通子(日本学術会議連携会員、情報・システム研究機構理事) 14:05〜14:35 単膜系オルガネラで発見された第三の分裂リングから読み解く真核細胞の起源  黒岩 常祥(日本学術会議連携会員、東京大学名誉教授、立教大学理学部特定課題研究員) 14:35〜15:05 植物化石が語る動物の進化  西田 治文(日本学術会議連携会員、中央大学理工学部教授) 15:05〜15:35 脊索動物の起源と進化  佐藤 矩行(日本学術会議連携会員、京都大学名誉教授、沖縄科学技術大学院大学教授) 15:35〜15:50 休憩 15:50〜16:20 共生、進化、生物多様性  深津 武馬(日本学術会議連携会員、産業技術総合研究所首席研究員、東京大学大学院理学系研究科教授、筑波大学大学院生命環境科学系教授) 16:20〜16:50 環境適応進化を制限する機構と可能にする機構  河田 雅圭(日本学術会議連携会員、東北大学大学院生命科学研究科教授) 16:50〜17:20 進化は人間の諸学を統合するか  長谷川 真理子(日本学術会議連携会員、総合研究大学院大学副学長) 17:20〜18:00 総合討論 (司会)斎藤 成也

開催趣旨

ラマルクの進化論以来、進化学は200年ほどの歴史しかありませんが、分子遺伝学の発展により、自己複製するDNAが遺伝子の情報を乗せており、それが突然変異を蓄積しつつ多様な生命界を生み出してきたことが明らかになりました。これにより、今や進化が生命現象に本質的であることはあきらかです。さらに20世紀末から多くの生物のゲノム配列が決定されると、ゲノムに刻まれた生命の歴史の研究が大きく進展してきました。このような現状は、進化現象こそが生物学を統合するであろうことを強く予想させるものです。そこで本シンポジウムを企画しました。

進化・系統学分科会とは

第22期日本学術会議(2011年10月〜2014年9月)には30個の分野別委員会があります。そのうちのひとつに、「統合生物学委員会」(鷲谷いづみ委員長)があり、6個の分科会がこの委員会に所属しています。進化・系統学分科会は、第21期までは基礎生物学委員会に所属していましたが、第22期になって、進化学こそ生物学を統合するという考え方のもと、統合生物学委員会に所属をうつしました。現在の委員は以下のとおりです:
石田 健一郎(日本学術会議連携会員、筑波大学大学院生命環境科学研究科准教授)
江崎 孝行(日本学術会議連携会員、岐阜大学大学院医学系研究科教授)
五條堀 孝(日本学術会議連携会員、国立遺伝学研究所特任教授、KAUST教授)
河田 雅圭(幹事);シンポジウム講演者のひとりです
岸本 健雄(日本学術会議第二部会員、東京工業大学名誉教授、お茶の水女子大学客員教授)
黒岩 常祥;シンポジウム講演者のひとりです
郷 通子;シンポジウム講演者のひとりです
斎藤 成也(委員長)
佐藤 矩行;シンポジウム講演者のひとりです
嶋田 正和(日本学術会議連携会員、東京大学大学院総合文化研究科教授)
西田 治文(副委員長);シンポジウム講演者のひとりです
長谷川 真理子;シンポジウム講演者のひとりです
長谷部 光泰(日本学術会議連携会員、基礎生物学研究所教授、総合研究大学院大学教授)
深津 武馬;シンポジウム講演者のひとりです

本シンポジウムの連絡先

斎藤研究室
電話 055−981−6790
FAX 055−981−6789
Email saitounr@nig.ac.jp