私の好きな詩
更新日=科学紀元6年(2006年)1月19日
- 大和は国のまほろば たたなづく青垣 山こもれる 大和し うるわし (倭建命、古事記)
- さねさし 相模の小野に 燃ゆる火の ほなかに立ちて 問ひし君はも (弟橘比売、古事記)
- 家にあれば けに盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る (有間皇子、万葉集)
- よのなかを 憂しとやさしと思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば (山上憶良、万葉集)
- 虚空尽き 衆生尽き 涅槃尽きなば 我が願いも尽きん。 (空海、性霊集)
- 願わくば 花のもとにて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ (西行法師、山家集)
- 心なき身にも あわれはしられけり 鴫たつ沢の 秋のゆうぐれ (西行法師、新古今集)
- やがて死ぬ けしきもみせず 蝉の声 (松尾芭蕉、卯辰集)
- 燃えて燃えて かすれて消えて 闇に入る その夕栄に 似たらずや君 (山川登美子、恋衣)
- 咳をしても 一人 (尾崎放哉、大空)
- 中原よ。/地球は冬で寒くて暗い。/ぢゃ。/さようなら。 (草野心平、絶景)
- 幾億の 生命の末に 生れたる 二つの心 そと並びけり (白蓮、踏絵、1915)
- 限りなく 青き大空を 記憶して 土に還らば かなしかるべし (今副浩丸、空の記憶,1999)